歯科外来

2016年10月18日火曜日

子供の出っ歯さん(上顎前突)の治療例

前回からの続きです。
出っ歯(上顎前突)の実際の治療を1例紹介します。

前回分析した患者さんです。横から見たときに上の前歯が突出していますね。

上下の前歯の距離は2~3mmが適正。5mmを超えてくると上顎前突が疑われます。



一見、上の前歯が突出しているように見えますが、横顔のレントゲン写真の分析より、下の前歯(下の顎自体)が後退していることが分かります。
  

よって、治療方針は「下顎を前へ成長させる」ということになります。使用する装置はFKOというものになります。夜寝るときに上下の歯で咬んで使用します。




初診時(左)には上下の前歯の距離が大きいのですが、装置装着1年(右)で距離がだいぶ縮まりました。




(治療例:①主訴:出っ歯②診断名:上顎前突③年齢:9歳④用いた装置:FKO⑤抜歯部位:無し⑥治療期間:3年⑦治療費1期治療として40万程度⑧リスク副作用:特になし、装置の不快感)
出っ歯(上顎前突)の患者さんは、口が閉めにくいことが多いです。無理に閉めようとすると、下顎にうめぼしのようなしわが出来るのが特徴です。お子様をよく観察してみてください。



今回は出っ歯(上顎前突)の治療について少しご紹介しました。
出っ歯にも様々なパターンがあります。他のものについては少しずつ紹介していきます。

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